英国のNHS-Rカンファレンスに衝撃を受けた話~Excel依存の日本医療現場とのギャップ
BirminghamでNHS-Rカンファレンスが開かれたのは、ちょっと前のこと。R好きな分析者が集まって、会場はなんとなく明るい雰囲気。ワークショップではExcelやSQL Serverからのデータ取り込み、dplyrやggplot2、plotly、あと簡単なアニメーションにgifskiを使ったりしていたらしい。他にもofficerでレポート自動化とか、ggalluvialで変わったフローチャートも紹介されたと聞いた。Shinyのデモもあったし、qicharts2パッケージを作ったJacob Anhøj氏がSPCについて話したとか。参加者の大半は初対面同士だったようだが、「R使い」ならすぐ打ち解ける感じだったんじゃないかと思う。実際には何回か技術的なトラブルもあったみたいだけど、大きな混乱にはならず無事に終わった様子。機械学習や入院予測にRを活用する病院もちらほら出てきているようだし、この分野でも将来的にもっと連携できればいいという声もあったみたい。それにしても、細かい部分は記憶が曖昧だけど、会場には七十人くらい?いやもう少し多かったかもしれない。
本段の参照元: https://www.johnmackintosh.net/blog/2018-10-31-thoughts-on-the-nhs-r-conference/
それでも希望はある!日本でこっそり広がるデータ可視化の野生勢力
日本でこのようなRのカンファレンスを展開しようとすると、いくつかの課題に直面するでしょう。まず、医療分野でのデータ分析に対する保守的な姿勢が壁になりそうです。日本の病院は伝統的なシステムに慣れており、新しい技術への抵抗感が強いかもしれません。また、個人情報保護に関する厳格な規制も、データ共有や分析を難しくする要因となるでしょう。さらに、Rのような専門的なプログラミング言語に精通した医療従事者は、まだそれほど多くないと予想されます。こうした技術的、文化的なハードルを乗り越えるには、継続的な教育と啓発活動が不可欠になるでしょう。
