NHS-Rコミュニティカンファレンス2020の成功と日本におけるR言語推進の課題

NHS-Rカンファレンス2020の熱気とオンライン開催の手応え

NHS-Rコミュニティのカンファレンス、オンラインで実施された年だった。確か七十人くらいから始まったのが、今では千人近く登録してたらしい。朝は基調講演、午後はライトニングトークやワークショップと、二週間にわたって開催されたようだが、全部見る余裕はなかったと思う。YouTubeで資料も動画も見返せるそうだし、自宅で気楽に参加できて助かった人も多いはず。

ベン・ゴールドエーカーの話が印象的という声もあれば、「SQLよりRを学ぶ理由」みたいな話題に共感したという意見もちらほら出ていたとか。data.table派とtidyverse派で軽い冗談が飛び交った場面もあったものの、本気で揉める感じじゃない。パイナップルピザ論争まで発展したとも聞いたけど、それはさておき。

運営側ではアナスタシアさんが中心になって動いていたそうだ。他にも何人か名前が挙がっていた気がするけど、詳細は曖昧だ。途中音声トラブルで終わっちゃった発表もあれば、ダッシュボード比較やQlik連携など幅広いテーマが並んでいたっぽい。

Slackグループについて語る時間や、ヘルスファウンデーション関係者によるRコード紹介など、小さなトピックも混じっていた記憶。全体的には熱量高くて成長中の雰囲気だったんじゃないかと思う。また来年どうなるか分からないけど、とりあえず今はいろんな資料を眺めているところ。

本段の参照元: https://www.johnmackintosh.net/blog/2020-11-23-nhsrcommunity3/

日本での開催は可能？文化と習慣の壁を考える

日本でこのようなRコミュニティのカンファレンスを展開する際、いくつかの課題が予想されます。まず、学術的な場と実践的なコミュニティの境界線が曖昧になりがちで、本格的な研究発表と技術共有の間でバランスを取るのが難しいでしょう。また、データサイエンスの専門性が高いため、初心者や異分野からの参加者にとってはハードルが高く感じられる可能性があります。さらに、日本特有の縦割り文化や、慎重な意見交換スタイルが、オープンで活発な議論を阻害する懸念もあります。