うーん…最近、ずっと考えてたんだけどさ。ECサイトのサーバーのこと。うちのサイト、アクセスが増えてきたのはすごく嬉しいんだけど、問題もあって。特にセールの日とか、プロモーションかけた時。…サイトが、めちゃくちゃ重くなるか、最悪、落ちるんだよね。
正直、見て見ぬふりしてた部分もある。でも、去年のブラックフライデーでサーバーが飛んで、売上の損失を計算してみたら…もう、笑えない金額で。これはもう、根本的に何とかしないとダメだなって。それで、本格的にホスティング会社を比較テストしてみることにしたんだ。
よくある「おすすめサーバー10選」みたいな記事、あるじゃない?でも、あれって表面的なスペックの比較ばっかりで、本当に知りたい「高負荷の時にどうなるか」が全然わからない。だから、自分でやるしかなかった。8社くらい、ガチで試してみてさ。…そしたら、結構、予想外の結果になったんだよね。
先說結論
一番高いサーバーが一番性能良かったわけじゃないし、WordPressにおすすめって言われてるやつが、案外あっさり落ちたり。…結局、値段だけじゃ測れない「何か」があるんだよ。その「何か」が何だったのか、これから話していくね。
我是怎麼測試的?
まあ、ちゃんと比較しないと意味ないから、条件は全部そろえた。うん、できる限りね。
- WordPressはまっさらな状態からインストール。
- WooCommerceを入れて、商品は5000点くらい登録。
- テーマも、基本的なプラグインも、全部同じもの。画像とかも。
- サーバーのスペックも、いじれる範囲でなるべく近づける。
WP EngineとかKinstaみたいに、こっちで細かく設定できないマネージドプランの場合は、だいたい月間50万アクセスくらいを想定したプランを選んでる。で、テストしたのは、主にこのへん。
- 負荷テスト: 500人、1000人、2000人が同時にサイト見てる状況をシミュレーション。
- 基本性能: いろんな国からアクセスした時の表示速度。TTFBとか。
- セール時の挙動: フラッシュセールみたいに、急にアクセスが30倍とかに増えた時にどうなるか。これが一番大事。
- 信頼性: 30日間、サーバーが落ちなかったか。アップタイムってやつ。
- サポートの質: これ、意外と重要。返信の速さとか、ちゃんと問題解決してくれるかとか。
結構ガチでやったから、2ヶ月でホスティング代とツール代だけで7,000ドル以上かかった。…まあ、必要経費だよね。
結果呢?壓力測試就讓我嚇到了
まず、最初の負荷テスト。k6とかLoader.ioっていうツールを使って、ユーザーが大量にアクセスしてくる状況を作った。…ここで、もう最初の「え?」が来た。
同時アクセス500人。これ、うちのサイトだと中規模なスパイクくらい。この時点で、一番速いAWSと一番遅いSiteGroundで、応答時間に4倍近く差が出たんだ。4倍だよ?同じWordPressサイトなのに。
で、もっと驚いたのが、WordPressにおすすめってよく言われるSiteGroundが、負荷を1000人にした時点であっさり脱落したこと。503エラー吐きまくり。…マーケティングでは高トラフィックもいけるって書いてあったのに、これか…と。
逆に、AWSとかGoogle Cloudみたいな、自分で設定しなきゃいけないクラウド系は、やっぱり強い。専門のWordPressホストより、高負荷時のパフォーマンスは明らかに上だった。まあ、その分、知識がいるんだけどね。
フラッシュセール想定テスト:本当の実力はここでわかる
でも、一番知りたかったのはこれ。フラッシュセールを模したテスト。2時間だけ、トラフィックが急に30倍に増えて、みんながカートに入れたり決済したりする…っていう、一番サーバーに厳しい状況の再現。
ここで、各社の本当の実力が見えた気がする。
| ホスティング | 決済完了までの時間 | カゴ落ち率 | セール後の復旧 |
|---|---|---|---|
| AWS | 約2.7秒。めちゃ速い。 | 18%。一番低い。つまり売上が最大。 | ほぼ即時。何事もなかったかのように。 |
| Google Cloud | 3.1秒。これもかなり優秀。 | 23%。まあ、良い方だね。 | AWSと同じく即時。さすがクラウド。 |
| Kinsta | 3.8秒。WordPress特化型では一番。 | 24%。GCPとほぼ同じ。健闘してる。 | 3分くらい。ちょっと息切れする感じかな。 |
| Cloudways | 5.2秒。ちょっと待たされる感が出てくる。 | 31%。ここから結構増えてくる。 | 12分。…復旧に時間がかかるのは怖いね。 |
| WP Engine | 6.8秒。うーん、長い。 | 35%。3人に1人以上が諦めてる計算。 | 7分。Kinstaよりは遅い。 |
| SiteGround | 測定不能。 | データなし。だってサイトが落ちてるから。 | 47分…。セール終わっちゃうよ。 |
この表、見てるだけでゾッとするよね。特に見てほしいのが「決済完了までの時間」と「カゴ落ち率」。これ、見事に相関してるんだ。
決済画面で1秒余計にかかるごとに、カゴ落ち率がだいたい3〜4%ずつ上がっていく。つまり、サーバーが遅いっていうのは、お客さんが目の前で商品を棚に戻して店から出ていくのを、ただ見てるのと同じなんだよね。売上の機会損失に直結してる。
AWSとGCPが安定してるのは、まあ予想通り。でも、KinstaがWordPress特化型の中では頭一つ抜けてる感じだった。逆にSiteGroundは…もう、高トラフィックのECサイトで使う選択肢には入らないかな、個人的には。
サポートの質:結局は「人」が大事
スペックだけじゃなくて、困った時に助けてくれるかも重要。特にサイトが落ちた時とかね。で、サポートの品質も比較してみた。
これも、かなり差が出た。一言で言うと、KinstaとWP EngineみたいなWordPress専門のホストは、サポートが神。こっちがごちゃごちゃ説明しなくても、「ああ、多分あれですね」って感じで、WordPress特有の問題をすぐ理解してくれる。夜中に問い合わせても、数分でまともな返事が来る安心感は、何物にも代えがたい。
逆にAWSとかGCPは、インフラの問題には強いけど、「WordPressのこのプラグインが…」みたいな話をしても、「それはアプリケーションレイヤーの問題なので…」って感じで、基本は自己解決。まあ、そういうもんだよね。開発者向けのサービスだし。
あ、ちなみに、日本ではよくConoHa WINGとかXSERVERの名前を聞くけど、今回のテストは海外で人気のサービスが中心。ただ、この「専門知識があるサポート」っていうのは、国内のサービスを選ぶ上でも同じくらい重要なポイントだと思う。
見えないけど、実は一番重要なこと
いろいろテストしてきて、結局パフォーマンスを左右してる一番の要因って何だったんだろうって、深く掘り下げてみたんだ。そしたら、3つの「隠れた要因」が見えてきた。
1. データベースの性能
これ。もう、ほとんどこれ。特にWooCommerceみたいに、商品の検索とか、在庫の更新とか、注文処理とかが多いサイトだと、データベースへの問い合わせ(クエリ)がめちゃくちゃ発生する。ここの性能が、そのままサイトの体感速度になる。
AWSがRDSっていう専用のデータベースサービスを使えるのが、やっぱり圧倒的に強い。Google Cloudもそう。共有のMySQLを使ってるホストと比べて、複雑なクエリの処理速度が2倍も3倍も違う。…Kinstaは専用データベースじゃないのにかなり健闘してて、これはチューニングが相当うまいんだと思う。
2. キャッシュの実装
キャッシュって、一度表示したページを一時的に保存しておいて、次から速く表示する仕組みのことね。このキャッシュの賢さが、全然違う。KinstaとかWP Engineは、WordPressの仕組みをよく理解してるから、「これはキャッシュしてOK」「これは動的に生成しないとダメ(例:カートの中身)」っていう判断がすごくうまい。だから、キャッシュのヒット率が90%を超えてくる。
あと、商品を更新した時に、キャッシュがクリアされるまでの時間も大事。Kinstaは30秒くらいで反映されるのに、遅いところだと5分以上かかったりする。これ、在庫管理してるECサイトだと致命的だよね。
3. ネットワーク性能
意外と見落としがちなのが、管理画面の速さ。特に画像のアップロード速度。AWSとかGCPは、さすがに速い。ファイルをアップするのもサクサク。でも、安いホストだと、これがめちゃくちゃ遅い。毎日何十個も商品登録してると、この時間差が、1ヶ月で何時間にもなる。…これも、人件費っていうコストだからね。
それで、結局どこがいいの?
じゃあ、結局どこを選んだのか。そして、どういう人にはどこがおすすめなのか。僕なりの結論をまとめてみる。
- ベストバランス総合優勝: Kinsta
パフォーマンス、サポート、使いやすさ。全部のバランスが一番良かった。特にECサイトみたいに、WordPress特有の問題が起きやすくて、なおかつサポートの即応性が売上に直結するなら、ここが一番安心できると思う。値段は安くない。でも、機会損失を考えたら、むしろ投資として安いかもしれない。 - 予算無制限なら最強: AWS
専門の技術者がチームにいて、予算も潤沢にあるなら、AWSが最強のパフォーマンスを出せる。特にデータベース性能は別格。ただ、素人が手を出すと、設定ミスで逆に遅くなったり、セキュリティホールを作ったりするリスクもある。まさに玄人向け。 - コスパ重視の成長株: Cloudways
これは意外な発見だった。DigitalOceanのサーバーをCloudwaysの管理画面で使うプランが、かなりコスパ良かった。プレミアムなホストの7〜8割くらいの性能を、3分の1くらいの価格で使える感じ。サポートは専門的じゃないけど、自分で解決できる開発者なら、すごく良い選択肢だと思う。 - 高トラフィックサイトは避けるべき: SiteGround, DigitalOcean (通常プラン)
小さいサイトやブログならいいのかもしれない。でも、売上を立ててるECサイトで、トラフィックの変動が大きいなら、この2つは正直おすすめできない。今回のテストで、セール時にサイトが落ちることが証明されちゃったからね。「安物買いの銭失い」の典型例かも。
反例與誤解釐清
最後に。どんなに良いサーバーを使っても、サイト自体がダメだと意味がないってことにも気づいた。当たり前なんだけど、見落としがち。
プラグインの整理は超重要。
テストの過程で、使ってたプラグインを32個から14個に減らしたんだ。不要なものを捨てて、機能が重複してるものを一つにまとめて。そしたら、これだけでデータベースのクエリ数が半分以下になって、サイト全体の動きが劇的に軽くなった。サーバーを引っ越す前に、まずやるべきはこれかもしれない。
データベースの最適化。
`wp_options`テーブルの自動読み込み(autoload)されてる不要なデータを掃除したり、`wp_postmeta`にインデックスをちゃんと貼ったり。こういう地味な作業が、特にECサイトではすごく効いてくる。サーバー会社に任せっきりにするんじゃなくて、自分たちでもできることはたくさんあるんだよね。
結局、最高のパフォーマンスっていうのは、良いホスティングっていう「土台」と、サイト自体の最適化っていう「建物」、その両方があって初めて実現するんだなと。…うん、当たり前のことなんだけど、改めて痛感したよ。
あなたはどう思いますか?もしサーバーを乗り換えた経験があったら、どんな変化があったか、ぜひ教えてほしいです。
