イギリスのCOVIDデータ可視化炎上騒動を振り返る
英国のコロナ会見で使われたグラフ、SNSで妙に叩かれていた。画面に軸もラベルも見えないとか、色が派手すぎるとか、伝わらなかった人が多かったみたい。実際はちゃんとしたggplot2のヒートマップだったけど、テレビ放送では画角や字幕や手話通訳などが重なって、大事な部分が隠れたっぽい。Twitter上ではカラーパレットの黒や黄色への違和感も少なくなかったけど、それよりタイトルが「Heat Maps」であること自体気になった人もちらほら。一部は地名ごとに分けて出せば良かったという声もあった。ただ全体的には情報量多めで専門家からすると標準的な可視化。発表用じゃないものを急遽テレビで流しちゃった感じにも思える。同じような経験、他でもありそうだし、多分七十多くらいの人しか本当に気にしていない印象だったかな。
本段の参照元: https://www.johnmackintosh.net/blog/2020-11-02-indefensible/
日本での反応予想と文化の違いを考える
日本で同様のデータ可視化を議論する際、最大の課題は専門性と一般性のバランスだろう。技術的な正確さを求める研究者と、直感的な理解を望む一般視聴者の間で、コミュニケーションギャップが生じやすい。特にコロナ関連のグラフは、複雑な情報を簡潔に伝える難しさがあり、専門家と一般市民の解釈の違いが顕著になりやすい。また、日本のメディア文化では、視覚的な分かりやすさや美しさも重要な要素となるため、純粋な情報伝達以上の要求が生まれやすいだろう。
